『怪奇現象という名の病気/沖光峰津』感想

書評
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あらすじ

エブリスタ×竹書房「第1回最恐小説大賞」受賞作
入院患者が自身の体験を語る10の怪顧録。

荒唐無稽な話が突如真実味を帯びてくる瞬間の不気味さ
精神病棟の警備員が覗く狂気の裏の真実!

精神病院で常駐警備員のアルバイトをする中田哲也。
入院患者の語ることの大半は幻覚や妄想の類だが、まれに何度聞いても一貫して話の辻褄が合い、あたかも事実であるかのように突拍子もない話を語る人たちがいる。
彼らは本当に心の病気なのだろうか。
彼らの見たものが幻覚ではなく、怪奇現象だったとしたら?
哲也は患者たちに聞き込みをはじめ、やがて自身も恐ろしい怪異に巻き込まれていく……。

民話的風景に底知れぬ不気味さが漂う患者たちの追憶。
第一回最恐小説大賞に輝く、ノスタルジック短編連作ホラー!

おすすめポイント

  1. kindle umlimited対象なので、加入者は無料で読める
  2. 240Pほどので、隙間時間にサクッと読める
  3. 連作短編集ではありながら、少しずつ繋がりがあり、最終話の真相に衝撃

kindle umlimited対象なので、加入者は無料で読める

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全240Pほどなので、隙間時間にサクッと読める

全10作の短編集です。
私の場合は、通勤の行きと帰り、昼休みを利用し、2~3日で読了しました。

連作短編集ではありながら、少しずつ繋がりがあり、最終話の真相に衝撃

話によっては、怖かったり、怖くなかったり、色々な不思議な話が楽しめます。
第五話「河童」だけは、犬好きの人は読まない方が良いかもしれないです。また、五話を飛ばしても、ラストの真相には、ほとんど関係ありませんので、ご安心を。

愛犬家なので、い、犬は、やめて・・・泣

個人的には、第一話「安心毛布」、第四話「岩田さん」、第九話「隙間」が、おすすめです。

どの話も、ホラーにも関わらず、筋が通っています。
何もしていないのに、理不尽にひどい目に遭う、ホラーの定番、第一話「安心毛布」、第四話「岩田さん」。

逆に、罪悪感から悪いものを引き寄せてしまい、怪異に見舞われる、第三話「袋」、第五話「河童」、第十話「警備員」。

妖怪の類に魅入られる、第二話「子供」第九話「隙間」。

様々なパターンのホラー小説が読めます。
第七話「狸」に至っては、あまりホラー感はなく、ちょっと不思議な話、といった内容です。

「狸」のラストは、ほっこりしちゃいました。

最後

幼いころから怖い話が大好きだったという作者さんらしい、バラエティに富んだホラー短編集です。
続編もエブリスタに掲載中とのことなので、当作品を楽しんでいただいた方は、ぜひ!

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